Webサイトの検索順位がふるわない。なかなかクリックしてもらえない。
そんなときには、メタタグの改善が効果的です。メタタグとは、記事やページの内容を検索エンジンに伝える役目をするタグを指しています。具体的には、メタタイトル・メタキーワード・メタディスクリプションの3つです。
この記事では、クリック率上昇のきっかけになる、メタディスクリプションについて解説していきます。
コンテンツ
メタディスクリプションとは?
メタディスクリプションとは、検索結果のタイトル下に表示される、50文字~120文字ほどの短い文章を指します。
その記事やページに何が書かれているのかを端的に表すものでもあり、ユーザーはこれを元に、自分が求める情報がページ内に書かれているかどうかを判断します。そのため、読者やユーザーの流入に欠かせません。
メタディスクリプションには2種類あり、自分でそのための文章を書く場合と、自動的に抽出され、表示される場合があります。
Webで何事かを調べる際には、検索キーワードを複数打ち込んで検索しますよね。
特に、自分でメタディスクリプションを書いていくのであれば、この検索キーワードを上手く取り入れることが必要になります。
反対に、全く的外れのキーワード設定をしてしまうと、自らユーザーを手放す結果になりかねません。
メタディスクリプションは自分で書こう
メタディスクリプションには、自動で表示されるものと、自分で書いていくものがあるとお伝えしました。
もしあなたが、真剣にクリック率を上げたいのであれば、メタディスクリプションは自分で書いていきましょう。検索結果のページを見ている人は、タイトルよりもメタディスクリプションをよく読む傾向にあるからです。
そのページに何が書かれているのか。本当に、このページで欲しい情報が得られるのか。
メタディスクリプションには、クリックするかどうかの判断基準になる材料が、ふんだんに含まれているのです。
自動で表示されるものにも、勿論キーワードは含まれています。しかし、自分自身で作り上げた方が、より訴えかけるような、魅力的なものができあがるはずです。
キーワードや文章を熟考し、クリックされやすいメタディスクリプションを作り上げていきましょう。
メタディスクリプションを書かなければどうなるの?
もし、メタディスクリプションを書かなければどうなるのでしょうか。
自分でメタディスクリプションを書かずとも、検索結果のページには文章が表示されます。これは、検索キーワードを踏まえてGoogleが自動的に抽出したものです。
いくら検索キーワードに関連するとは言え、あくまでも自動的なもの。ときには、全く的外れであったり、意図しない文章が表示されたりする可能性も考えられます。
確実にクリック数を稼ぎたい場合には、自分自身で書いていく方が良いでしょう。
メタディスクリプションの注意点
メタディスクリプションを書いて設定していく中で、いくつかの注意点が存在します。
この項では、メタディスクリプションで失敗しがちな注意点を3つ、説明していきます。
1.headタグ内に書かれているか
せっかくメタディスクリプションの書き方にこだわったのに、書く場所を間違えては意味がありません。
メタディスクリプションは、文章のヘッダ部分を指定する「headタグ」内に記載していきます。ここに書いていない場合、頑張って作っても、検索結果のページに載らない可能性が高くなってしまいます。
骨折り損にならないためにも、正しい位置に書いているかどうかを確認するようにしましょう。
2.それぞれのページに、違うメタディスクリプションを設定すること
自身のWebメディアを思い浮かべてみましょう。
例えテーマが同じだとしても、それぞれのページは違う内容で、違う文章が書かれているはずです。とすれば、メタディスクリプションも、それぞれに応じたものを作らなくてはなりません。
時折、どのページも同じメタディスクリプションを設定しているWebメディアがあります。これでは、せっかくの検索機会を自分で逃しているようなものです。
メタディスクリプションを書くことでクリック率を上げたいのであれば、細やかな工夫をしていきましょう。
もし、同じメタディスクリプションを設定しているページがあるか気になる場合は、「Googleサーチコンソール」や、無料のツールを使えば調べることが可能です。
3.キーワードの入れすぎに注意
メタディスクリプション内に、キーワードを入れるのは重要です。キーワードによって検索のされやすさが代わるため、SEO対策的にも欠かせないからです。
しかし、メタディスクリプション内にキーワードを入れすぎると、逆効果になる可能性があります。
キーワードを重視しすぎれば、無理やりでもメタディスクリプション内に入れることになります。そうなると、読みにくく魅力のない文章になってしまうでしょう。これでは、クリックする気を起こさせるのは不可能ですよね。
良かれと思ってキーワードを入れたのに、クリックされない文章を作り上げてしまうのです。
メタディスクリプションでクリック率を上げたいのであれば、それ用の文章を考え、書いていくようにしましょう。つまり、人の心を動かすような、魅力的な文章です。
技術的な面としては、共起語を入れることと、文章の長さを意識することがおすすめです。
共起語とは、キーワードと一緒に検索されることが多い言葉を指します。キーワードと同じく文章に入れ込み過ぎるのは良くありませんが、効果的に使うことで、さらなるユーザーの流入が見込めます。
また、メタディスクリプションは、PCかスマートフォンかによって、検索結果に表示される文字数が違います。PCで見られることが多いならば120文字以内、スマートフォンなどで見られるならば、50文字以内に収まるよう書いていきましょう。
ディスクリプションを最後まで読んでもらうことで、クリック率が上がるはずです。
設定方法は?
Webメディアの各ページにメタディスクリプションを設定するためには、どんな方法があるのでしょうか?
この項では、メタディスクリプションの設定方法について解説していきます。
HTMLに直接書き込む
メタディスクリプションを配置する場所は、先に書いた通り、headタグ内です。これ以外に書いてしまうと、検索結果のページに表示されなくなるため、注意が必要です。
HTMLを使いこなすには、ある程度の勉強が必要です。しかし、勉強しておいて損はありません。是非、積極的に知識を仕入れてみてください。
ワードプレスのプラグインを用いる方法
個人も法人も、ワードプレスを使ってホームページを作っている場合は多いもの。そのワードプレスでも、メタディスクリプションを設定することが可能です。
具体的には、ワードプレスのプラグインをインストールすることで、それぞれのメタディスクリプションを作ることができます。代表格は「yoast SEO」や「All in ONE SEO Pack」などがあります。自身に一番合うものを調べ、使ってみると良いでしょう。
特に「yoast SEO」は、使用方法が書き込むだけと簡単です。初心者の人におすすめで、使いやすいプラグインの一つです。
検索結果の順位上昇にはつながりにくい
メタディスクリプションを作り上げていくことは、クリック率を上げることに繋がります。しかし、検索順位を上げるような、直接的なSEO対策に繋がるとは限りません。
あくまでも、ある程度の順位がある前提で有効な方法と言えるでしょう。
つまり、メタディスクリプション内にいくらキーワードを入れた所で、現時点でのSEOへの影響は限りなく低いのです。
その理由を見ていきましょう。
検索順位を決める要素に、クリック率は含まれない
「現時点」での話ではありますが、検索順位を決める要素に、ページのクリック率は含まれていません。つまり、いくらクリックされてようがいまいが、検索順位決定に意味はなさないということになります。
少しばかり悲しいようにも感じますが、これはどうしようもない事実です。
しかし、クリックされなければ、新規のユーザーや読者が見込めないのも確かなはず。他の方法でSEO対策をしつつ、メタディスクリプションを作り込むことが、SEO対策的・クリック率上昇の双方にとって良いものになるでしょう。
とは言え、検索順位の決定は、その都度変わる可能性も考えられます。日々新しい情報を得て、勉強していくことが重要です。
まとめ:「わかりやすい」が重要
SEO対策を最重要視するならば、メタディスクリプションの作り込みは不要かもしれません。しかし、クリックされる回数を少しでも増やしたいのであれば、メタディスクリプションに気を使わなければなりません。
メタディスクリプションが読みやすく、わかりやすければ、Webサイトやメディアへの流入は、おのずと増えるはずです。
ユーザーや読者の流入を増やすためには、「わかりやすさ」を意識しなければなりません。
単純なテクニックを勉強するよりも、いかに読者目線に立つかを考えて、文章を書いていくようにしましょう。