オンラインショップを開こうと考えたとき、どうしても気になるのが、在庫管理や商品の発送と言った煩雑な問題。これらはオンラインショップに必ず必要ではありますが、わずらわしいものでもあります。
こうした問題を解決してくれるのが、「ドロップシッピング」というビジネスモデルです。そして、そんなドロップシッピングをさらに身近にしてくれるのが、ECプラットフォームであるShopifyの存在。
の記事では、新しいビジネスモデルである「ドロップシッピング」ならびに、それと親和性の高いShopifyについてご紹介していきます。
コンテンツ
在庫管理の手間を省けるドロップシッピング
そもそも、ドロップシッピングとは何なのでしょうか。聞いたことはあっても、よく分からないといった人が多いですよね。
ドロップシッピングを端的に言えば、「在庫管理や発送の手間なく、オンラインショップを運営するビジネスモデル」です。
例えば、あなたがオンラインショップを運営しているとしましょう。通常の直販式ショップであれば、在庫を置いておく場所や、在庫数の管理が必ず必要ですよね。多すぎる在庫を抱えてしまえば、売れ残るリスクが生まれます。少なすぎれば、顧客の望み通り手元に届けることができません。そして何より、在庫管理に掛かる費用は馬鹿になりません。最悪の場合、経営を傾かせる原因になるほどです。
ドロップシッピングではどうでしょう。
ドロップシッピングの場合、在庫数の管理や置き場所、発送は提携の卸売業者やメーカーが担います。そのため、オンラインショップを運営している側は、Webサイトへの集客を集中的に行うことができます。在庫の置き場所や発送の手間に、考えを割く必要はありません。
どんな商品が必要とされ、どんなものが売れるのか。そういったことを見極めることさえできれば、ドロップシッピングで新たなチャンスを掴めることでしょう。
ドロップシッピングを行うには
手軽にオンラインショップを運営できるドロップシッピングですが、実際に行うにはどうすれば良いのでしょうか。
ドロップシッピングを行うための方法には、主に以下の2種類があります。
・ドロップシッピングASPと提携する
・直接メーカーと取引する
それぞれ見ていきましょう。
まずは、「ドロップシッピングASPと契約する」方法です。
ドロップシッピングASPとは、ドロップシッピングできる商品を集めたWebサイトのようなもの。このサービスを契約することによって、販売したい商品が見つけやすくなります。ドロップシッピングASPが扱う商品の数は膨大ですので、必ず販売したいものが見つかるでしょう。
有名なドロップシッピングASPには、トップセラーや通販素材.comなどが挙げられます。Webサイトを一度見てみて、自分に合うものを見つけていきましょう。
「直接メーカーと取引する」では、取り扱いたい商品が決まっていることが前提になります。もし、どうしても扱いたい商品があるならば、メーカーと交渉してみましょう。断られる可能性もありますが、意外と受け入れてもらえる場合もありますよ。
ドロップシッピングの方法は、アフィリエイトと混同されることがあります。しかし、これら二つはあくまで別物だと考えておきましょう。アフィリエイトは商品の宣伝をして、収入を受け取ります。しかし、ドロップシッピングでは、商品を「売り込む」ことが、重要な仕事になります。
また当然ではありますが、ドロップシッピングもアフィリエイトも、「簡単に」・「努力失くして」稼げるものではありません。もしも、こうした煽り文句に踊らされてドロップシッピングをしようとしているのであれば、一度考える時間を取りましょう。
そして、ドロップシッピングの特性をしっかり把握して、確実なショップ運営をしていきましょう。
ドロップシッピングのデメリットや注意点
ドロップシッピングの魅力について触れてきました。
ドロップシッピングは確かに、在庫管理の数や場所に関わるリスクがありません。また、商品の発送と言ったわずらわしい手間をかける必要もなくなります。
これだけ聞くと、ドロップシッピングはデメリットの無い、魅力的極まりないものに思えますよね。しかし、どれだけ素晴らしい物やサービスであったとしても、必ず欠点はあるものです。
この項では、ドロップシッピングを行う上でのデメリットや注意点をご紹介していきます。
ライバルが多く、「売れない」リスクがつきまとう
在庫に関わるリスクが少なく、管理の場所も必要ない。そんなドロップシッピングは、非常に手を出しやすいビジネス形態です。つまり、既存のオンラインショップも多ければ、これから参入してくるオンラインショップも増えることが予想できるのです。
また、ドロップシッピングASPが扱う商品は多いものの、その種類は限られています。そのため、同じASPを利用しているショップと、販売する商品が被ってしまう可能性が考えられます。特に、流行アイテムを扱うのであれば、その傾向は顕著になるでしょう。
同じ商品を扱うショップが多ければ、特化した何かが無ければ、商品を売ることができませんよね。そうなると、価格を安くすれば良いと思いがちです。しかし、価格を下げるということは、他のショップも試しているはずです。
数多くのライバルの中から自分のショップを押し上げるには、価格以外の付加価値が必ず必要になります。
自分の手で在庫管理をしないため、品切れになる可能性がある
在庫管理の手間を省けるのがドロップシッピングのメリットですが、それがデメリットとなる可能性もあります。
例えば、季節に関わる商品などの場合、一時的に需要が急増することがありますよね。ドロップシッピングでショップを運営していると、こうした需要の急増に、なかなか対処することができません。結果として、品切れになってしまうことが考えられるのです。
例えば、様々なドロップシッピングASPと契約していれば、品切れになる可能性は低くなるでしょう。しかしその分、ショップの管理そのものが難しくなってしまいます。
ドロップシッピングを利用したショップ運営は、確かに手軽です。それは、自分の手で触れない部分が多いということの裏返しでもあります。過度にASPを頼ることによって巻き起こされるデメリットもあるのです。
ドロップシッピングASPやメーカー側がミスをする場合がある
人は誰しもがミスをするものです。そしてそれは、手慣れたASPやメーカー側も同じです。
全て自分自身の責任でショップ運営をしていると、そこで起こったミスは自分で処理をする覚悟ができるはずです。例えば、商品が入荷できなかったり、発送が上手くいかなかったり、といた具合ですね。
一番多いのは、発送の問題でしょう。ドロップシッピングを行うならば、もしASPやメーカー側が発送ミスをしたとしても、その責任を自分自身(ショップ運営側)で被る必要があります。
顧客への謝罪や説明などを、全て自分でこなさなければなりません。
また、顧客への対応の最中、意図しない費用が掛かる可能性もあります。例えば、返品された商品の費用などです。こうした費用も、甘んじて受け入れる必要があるでしょう。
ある程度、法律を知っておく必要がある
例えば、個人情報保護の法律や特定商取引に関わる法律。ドロップシッピングを行う際にも、こうした法律の知識は重要です。
どうやって、顧客の情報を守るのか。どうすれば安心安全に顧客がショッピングを楽しんでくれるのか。こうした問題を、法律の観点からもしっかりと確立しなくてはなりません。また、利用するドロップシッピングASPによっては、これらが守られるかどうかの表示を求められる場合もあります。
難しいものではありますが、法律は必ず守らなくてはなりません。ショップ運営に関わる法律は、確実に押さえておくようにしましょう。
ドロップシッピングと相性の良いShopify
初めてのオンラインショップ運営に挑戦してみたい・ドロップシッピングをしてみたい、という人は、Shopifyを利用してみましょう。
Shopifyを使うことで、簡単に魅力的なオンラインショップを作り上げることができます。
この項では、ドロップシッピングと相性の良いShopifyについてご紹介していきます。
Shopifyとは
Shopifyとは、世界中で利用されているECプラットフォームのことです。カナダの企業が運営しており、簡単にスタイリッシュなオンラインショップが作れると人気を集めています。
Shopifyは、いくつかの大きな魅力を持ったサービスです。その魅力とは、
・簡単な操作で、スタイリッシュなオンラインショップが作れること
・言語や国境に縛られない、世界を股にかけてのビジネスが可能(世界中に配送できる)
・アプリが豊富にあり、拡張性が高い
・安価な月額制で、初期費用を抑えられる
などが挙げられます。
Shopifyの利用には、難しいプログラミングの知識は必要ありません。全ては簡単な操作で完了してしまいます。また、無料・有料問わずShopifyには多数のアプリやテンプレートが存在しています。それらを使うことで、より使いやすい、魅力的なオンラインショップを作ることができるのです。
何より、Shopifyでのビジネスは、言語や国境を問題としません。世界中へ商品を配送できるシステムを整えており、国際的なビジネスにつきものの配送問題を解決しているからです。
また、必要な費用が少額で済むというのも、大きな魅力の一つでしょう。Shopifyは月額制を導入しており、サービスに加入することで、ランニングコストを抑えつつオンラインショップを運営することが可能です。また、自社固有のドメインで運営することができるため、ブランドを作り上げることにも向いています。
Shopifyは現在、世界のECプラットフォームのシェア1位を誇っています。その背景は、こうした充実のサービスにあるのでしょう。
Shopifyでドロップシッピングを開くなら「Oberlo(オーベルロ)」
Shopifyを使ってドロップシッピングを行うならば、是非導入しておきたいShopifyアプリがあります。それが、ドロップシッピングサービスの「Oberlo」。
Oberloは2015年にサービスを開始して以来、確実な実績を積み上げてきました。なんと、8500万点以上の商品が、Oberlo経由で売れたのです。その結果、現在は非常に多くの商品を取り扱い、ドロップシッピングすることができるようになりました。
使い方も簡単で、Shopifyの管理画面だけで操作が完了します。Oberloが取り扱っている商品を選べば、自動的に在庫や価格などがショップの画面に反映されるのです。また、価格に関しては、ある程度自身で変えることも可能です。
Oberloは基本的に無料で利用することができます。しかし、無料で利用できる範囲は限られており、売れれば売れるほど、グレードの高い(料金が必要な)プランに変更していかなくてはなりません。この料金はShopifyの利用料に含まれないため、しっかり考えて契約するようにしましょう。
多少のコストが必要だとは言え、ShopifyとOberloの組み合わせは、ドロップシッピングを行う上で非常に強力です。ただでさえ、ShopifyはSNSと連携でき、マーケティングに強いからです。確固たる宣伝プランがあれば、この二つを使うことで、オンラインショップ運営を軌道に乗せることができるでしょう。
とは言え、いくら優秀な機能を使っても、マーケティングが足りなければ結果を残せません。この二つを利用する場合には、じっくりとマーケティングプランを練っておきましょう。
まとめ
在庫に関わるリスクを抑え、低予算でオンラインショップを運営できるドロップシッピングについてお伝えしてきました。
ドロップシッピングは確かに、魅力あるビジネスモデルの一つです。何より手軽ですし、簡単に始めることができるからです。しかしそれ相応に、注意すべき点やデメリットも存在します。
そうしたことを踏まえてドロップシッピングをするのであれば、ShopifyとOberloの利用を考えましょう。この二つを使うことで、より簡単に、素敵なオンラインショップを運営することができるでしょう。
どんなビジネスでも、欠点はあるものです。それはドロップシッピングでも変わりません。しかし、それらを理解した上でチャレンジするのであれば、決して悪い物にはならないでしょう。
弊社では、Shopifyのサイト構築からプラグインの設置・設定まで、即販売を開始できる環境を構築しております。
またShopifyでのサイト構築、プラグインの設置などにご不明な点などございましたら、弊社のShopifyスペシャリストがご対応させていただきます。
詳しくは、下記までお問い合わせください。
