せっかくWebメディアを運営していても、なかなか思うようにアクセス数が増えない。そんな悩みを抱えてはいませんか?
そんなお悩みは、意外と「リライト」で解決できるかもしれません。実際、元々ある記事をリライトしただけで、アクセス数が倍に伸びたという話もあるほどです。
この記事では、メディア運営にとって必須なリライトについて、解説していきたいと思います。
コンテンツ
そもそもリライトって?
まず、リライトとはどんなものなのでしょうか? 何となく分かっているつもりでも、はっきりした定義は知らない場合がほとんどでしょう。
リライトの定義とは、「文章を書き直し、より良いものにする」ということです。元からある記事に修正を加え、ときには文章を付け足して、クオリティの高い記事に仕上げていきます。タイトルの見直しや見出しの変更も、必要であれば行います。
こう聞くと、リライトは退屈な作業に思えてしまいますよね。しかし、リライトの底力を侮ってはなりません。
新しい記事を作るには、大きな労力が必要です。そしてその労力は、既存の記事が多ければ多いほど増えていきます。今までとかぶらず、かつ、人を惹きつける記事を考えなくてはならないからです。
そこまでして記事を作り続けても、PVや訪問者が増え続けるわけではありません。PVを稼げる記事は、全体の4分の1程度だと言われているからです。
しかし、ここにリライトを取り入れてみましょう。
リライトをすることで、約6割程度の記事はPVが伸びるとされています。また、リライトによって記事のクオリティは上がりますので、大幅なPV増加が見込めます。
ひたすら新しい記事を作り続けるか、リライトを取り入れるか。どちらがWebメディアにとって良いかは、もうお分かりですよね。
どのページをリライトすればよいのか
リライトがWebメディアに必要なことは分かっても、具体的に、どの部分をリライトすればよいのでしょうか。
リライトをする箇所には、大きく分けてタイトルと本文の2つがあります。
それぞれ違う目的がありますので、この項で細かく解説していきます。
タイトルのリライトでクリック率を上げる
いくら検索で上位に出ていたとしても、記事を見てもらわなければ意味がありません。
もし、検索で見つけやすいにも関わらずクリックされない記事があれば、積極的にタイトルをリライトしていきましょう。多くの広告を張り付けている記事であれば、より効果的です。
なぜ、タイトルをリライトするのでしょうか。
そもそも、検索結果の上位に入るということは、自然とクリック数も上がるはずです。それでもクリックされないということは、一番目につくタイトルに、なんらかの問題があるのです。
ほとんどの人が、一定の目的をもって検索をします。タイトルを作ったり、リライトしたりする場合には、その「目的」をしっかり考えましょう。そして、できるだけ魅力的なタイトルにすることが大切です。
魅力的なタイトルを考えるのは難しいことですが、先に挙げた「目的」や「記事の内容」をしっかりと盛り込むことで、少しずつでも近付けることができるはずです。
本文のリライトで検索順位を上げる
記事の検索結果が2ページ目以降になってしまう場合、本文をリライトして検索結果を上げるようにしましょう。特に、検索結果が2ページ目内にある場合に、本文のリライトは有効です。
先にも述べた通り、記事を見てもらうためには検索結果で上位に入ることが重要です。人目に付けば付くほど、クリックしてもらえる可能性が高まるからです。
つまり、検索結果の1ページ目に入りそうで入らない状態というのは、できるかぎり改善しておくべきものです。その結果次第では、大幅なメディアの成長が狙えます。
また、こうした本文のリライトを行う場合には、「Googleサーチコンソール」や「Googleアナリティクス」といったツールを使ってみましょう。
Googleサーチコンソールを使えば、自分のWebサイト内での検索順位(どの記事が多く検索され、どの記事が検索されていないか)を知ることができます。下位のものを優先的にリライトすることで、より検索されやすくすることができるでしょう。
Googleアナリティクスでは、読者がどれくらいの時間、ページを見ていたかを調べることができます。この時間が短ければ、内容が薄く、読者の興味を引いていない可能性が考えられます。内容を濃くすることで、滞在時間を延ばせるでしょう。
このように、様々なツールを使いこなすことで、効果的にリライトしていくことが可能です。
上位検索されるコンテンツとは
リライトするべき部分が分かれば、いよいよ実践です。より魅力的で、検索結果上位に入り込めるような記事を書いていきましょう。
そう意気込んでみても、一体何をどうすれば良いのでしょうか。どうすれば検索上位を目指せて、クオリティの高い記事にすることができるのでしょうか。
クオリティが高く、検索上位に入る記事。これらを兼ね備えた記事にを作るためには、いくつかの「条件」があります。この項では、それぞれの条件について解説していきます。
1.検索インテント
Googleなどで検索をする人には、なにかの目的があるはずです。「○○とは何なのか知りたい」・「××の作り方を知りたい」などが分かりやすい例でしょう。
これを、「検索意図(検索インテント)」と呼び、記事作成の際に重要なものです。
記事に取り入れているキーワードを検索する人は、何を知りたいと思っているのか。また、どんな情報が必要なのか。こうしたものを記事に反映することができれば、検索結果上位に入る記事を作ることができるでしょう。
しかし、検索意図を読み間違えてしまうと悲惨です。読者が必要としていない情報を、延々と提供する記事になってしまうからです。
これでは、クオリティの高い記事とは言えませんよね。
では、検索意図を知るためにはどうしたらよいのでしょうか。これは地道な作業になりますが、自分自身で意図を考えて、検索を重ねるしかありません。
自分自身に置き換えて考えてみましょう。あなたは、情報が欲しいときにどんなキーワードで検索するでしょうか? そして実際に検索したときに、どんな検索候補(サジェストキーワード)が出てくるでしょうか。
こうしたヒントを元に、記事に入れ込むキーワードを考えていく必要があります。そしてそのキーワードを、タイトルや本文に反映させていきます。
リライトを行う際には、必ず慎重に検索意図を見極めていきましょう。
2.E-A-T
最初に記事を書くときは勿論、リライトの場合にもE-A-Tを意識していきましょう。
E-A-TとはGoogle特有の言葉で、高品質な記事の特徴の頭文字をとったものです。Eは「Expertise」で、専門性を表します。Aは「Authoritativeness」で権威性。Tは「TrustWorthiness」で信頼性の頭文字です。
つまり、Googleにとっての高品質な記事とは、「確実な事実を専門的に述べ、別の(信頼できる)Webサイトにリンクされている」記事ということです。別サイトとリンクされていることは重要で、これが権威性にあたります。
これは考えてみれば当たり前のことで、記事を作る側は、間違った情報を垂れ流してはならないのです。そのためには、信頼性の高いソースから、知識を得る必要があります。そうして得た知識を、自分自身の言葉で皆に伝えるのです。
リライトをしていく中で、しっかりとこのE-A-Tができているかどうか確認していきましょう。
ちなみに、このE-A-Tの中ではEが最も重要です。専門性が無ければ、他のものは成り立ちません。得意分野を記事にして、そのリライトをする方が、全体的に能率よくメディアを作り上げられるでしょう。
3.独自性、網羅性
検索結果の上位に入るためにも、「記事のオリジナリティ」と「読者にとって必要な情報が全て入っているか」といった観点で、記事を作成していくことが重要です。
記事のオリジナリティとは、その記事特有の色を出すことです。他のWebメディアを巡ってみて、似たような記事がある場合には、構成や文章を考え直しましょう。
その際には、「自分自身の意見」を少し記事内に取り入れると書きやすくなります。あまりに多く「自分」を出すのは考え物ですが、わずかな意見を取り入れることで、オリジナリティ溢れる記事になるはずです。
そして、記事作成において一番やってはならないことが「コピペ」です。オリジナリティが失われるだけでなく、Googleによってペナルティを課される可能性もあります。
そして、運営するWebメディア内に同じような記事が複数ある場合。これらの記事は思い切って、一つの記事としてリライトしてしまいましょう。この処置をすることで、検索結果が振るわない記事も、上位に入れるかもしれません。
検索結果の上位に入る記事は、ほとんどの場合、多くの情報を内包しています。必要な情報が一記事で手に入れられるため、クオリティの高い記事になっているのです。
リライトのコツとは?
リライト作業とは、少しばかり面倒で退屈な作業です。しかし、Webメディアの成長に欠かせないのであれば、やらない理由はありませんよね。
その面倒なリライトを進めるためには、少しばかりのコツを知っておくと便利です。
この項では、リライトに使える具体的なコツを解説していきます。
タイトル・見出しをリライトするコツ
記事作成をしていると、必ず聞くのが「キーワード」という言葉。このキーワードを適切に、見出しやタイトルに入れ込んでいくことが重要です。
タイトルや見出しをリライトする場合には、設定したキーワードの見直しや、入れ込んだ数の確認、キーワードを入れる場所を考えると良いでしょう。
もし、検索結果の振るわない記事であれば、キーワード設定そのものが間違っているかもしれません。先に述べた「検索意図」に合わないキーワードを設定していると、いくら良い記事を作っていても検索すらされないのです。
また、キーワードの入れ込み過ぎも良くありません。見出しは読者にとって大きな判断材料で、一目見て大まかな内容を把握しようとします。キーワードばかりを優先してしまうと、一見分かりにくい見出しができあがる可能性があります。
SEO対策の基本は、分かりやすい記事を作ることです。このことを忘れないようにしましょう。
特にタイトルをリライトする場合には、できるだけ左側(一番最初に目が行く場所)に、一番重要なキーワードを入れるようにしましょう。必要な情報がその記事にあることが伝わりやすくなるため、クリック率が上がります。
本文をリライトするコツ
リライトとは書き直すこと。元々の記事を、クオリティを上げた上で、別の記事に作り変える作業です。
本文をリライトする際には、言葉を置き換えるだけでなく、「足りない情報を足す」・「一度構成そのものを考え直す」ことを意識しましょう。
言葉を置き換えれば、確かに別の記事ができあがります。しかし、クオリティが上がったわけではありません。元の記事に足りない情報を付け加える。この意識を持つことで、リライトはしやすくなります。
自分の記事を一度読み直して、付け加えるべき情報を入れ込んでいきましょう。
場合によっては、構成そのものを作り変えた方が良い場合もあります。特に、大幅に本文が増える場合などは、新しい見出しを設けることで、読みやすい記事に仕上がるでしょう。
また、リライト前にじっくり記事を読み込むことも、コツの一つです。一文ずつ、見出しごとにリライトしようとすると、行き詰ってしまうことがあります。
全て書き直すつもりで、記事の概要を頭に入れておきましょう。元記事を下敷きに、新しい記事を作り上げるつもりになれば、スムーズにリライトすることができます。
まとめ
Webメディアの運用にとって、欠かせない作業「リライト」について解説してきました。
しかし、いくら重要だと分かったところで、気が進まない作業なのは事実ですよね。新しい記事を作る方が楽しいですし、魅力的だからです。
そんな気持ちを押し殺してでも、是非積極的にリライトをおこなっていきましょう。やればやるだけ結果は出るはずです。
どうしてもリライトする気にならない場合は、リライトが必要な記事を探すことから始めてみましょう。目標地点が見えれば、やる気が湧いてくるかもしれません。
